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住まいがストレスの根本原因!3つの理由

「住まいがストレスの原因って本当ですか?」「私や家族のせいではないのですか?その理由を知りたい!」こんな疑問に答えます。建築士としての長い経験から、「ストレスの発生源は住まい」だと実感しています。本記事では、「住まいがストレスの原因」という根拠を示しながら、詳しく解説します。

✔本記事のテーマ
この記事を読んでもらえば、「ストレスを引き起こす基本原因が住まいにある」ことがわかります。これを知るだけでも、ストレスがやわらぎます。さらに、ストレスを減らす暮らし方や家づくりのヒントが掴めます。

✔本記事の内容
1.家を建てたら夫婦の会話が消えた?
2.住まいがストレスの根本原因という3つの理由
3.まとめ

なお、この記事を書いている私は、一級建築士歴40年、コンサルタント歴20年、2015年から住宅雑誌「月刊住宅ジャーナル」に、コラムを連載中です。これまでの経験を踏まえて、丁寧に解説します。

1.家を建てたら夫婦会話が消えた?

2017年、地元テレビ局主催の「いきいき健康フェスタ」に、「ストレスの原因は家の間取りにある!」のテーマで参加し、無料のストレス測定と住まい相談会を開いた時です。「33年前に家を建て、それ以来、夫婦の会話が消えました」という熟年婦人の相談が印象的でした。

新生活が始まると、主人はリビング横の和室を書斎にし、そのうち、食事も寝るのもそこでするようになりました。和室が主人の家になり、私と子供たちが暮らす家から分れてしまったのです。
何度か、和室で主人と一緒に食事しましたが、お互い居心地が悪く、今日まで別々の暮らしが続いています。
社宅では、家族団らんや夫婦の会話もありましたから、新しい家で、こんな寂しい生活になるとは、夢にも思いませんでした。それ以来、私が悪いのではないかと、自分を責めてきました。
この先、主人と会話や食事を楽しみたいのです。何か良い方法はありませんか。

以上が、相談内容でした。
これまでの生活状況や間取りなどをヒアリングした後、私は「ストレスの原因はあなたやご主人にあるのではなく、間取りがあなた方夫婦に合っていなかったからです」と理由を添えて伝えました。(その時のアドバイスは、記事末に掲載)

 

2.「住まいがストレスの根本原因」の3つの理由

実は、職場より家庭でのストレスが大きいという人が、意外に多いのです。心身を休め、リフレッシュできるはずの家庭が、仕事と家庭の両立で悩む“奮戦場”になっています。なぜなら、家庭ストレスの根本原因が住まいにあるからです。

2-1.活動場所にあるストレッサー

ストレスを引き起こす原因(要因)をストレッサーと呼びます。大別すると、ストレッサーは以下の4つになります。
② 物理的ストレッサー:温度や気候、騒音、混雑など環境的なもの
③ 生物的ストレッサー:病原菌、カビ、花粉、栄養不足、過労など
④ 科学的ストレッサー:タバコ、排気ガス、薬物、臭気など
⑤ 精神的ストレッサー:人間関係など精神的苦痛になるもの

このことから、すべてのストレッサーは、「活動する場所」に存在していることがわかります。住宅、交通機関、職場、あるいは商業施設や公共施設など、あらゆる場所にあります。特に、過ごす時間が長い住まいには、多くのストレッサーが存在しており、これが「ストレスの原因は住まいにある」の一つ目の理由です。

2-2.建築基準法が規制する3つの要因

前述の物理的、生物的、化学的要因への対応は、住宅性能に関わることです。物理的要因は気密断熱性、耐震性、防火性など。生物的要因はカビや微生物、化学的要因はホルムアルデヒド、防蟻剤などです。
これらの性能は耐震基準、省エネ基準、シックハウスなどの制限値が定められ、建築基準法で厳しく規制されています。つまり、法律で厳しく守られていると言うことは、「ストレスの原因は住まいにある」という二つ目の理由になります。

その他に、現在では、花粉やPM2.5、電磁波など、建築基準法・対象外のストレッサーに対応した様々な商品が開発されています。

2-3.間取りや雰囲気が精神的ストレッサ

生活行動は、住まいの間取りや雰囲気によって制限されます。そして、生活行動が自分の価値観に合わないときに、精神的なストレスが発生します。
最初に紹介した「夫婦の会話が消えた」例では、ご主人専用の生活場としての和室があった間取りがきっかけでした。

もう一つ、片付けの例で説明します。
使ったものを元の位置に戻さない夫は、片付けする妻から見れば「散らかす人」となります。何度も注意しても直してくれないと、「もう私を大切に思っていない」と取り違え、何かの弾みで喧嘩が始まります。
収納の位置が離れているという間取りの悪さが、片付けが面倒になる夫の理由。それに気づかず、夫に注意する手間と片付けの二度手間が先に浮かび、カチンとくる妻。あるいは、元に戻さない行為を愛情が薄れた証拠と思い込む妻。これらのストレスが積もり積もって、不満のトップに「性格や価値観の不一致」が上がってきます。

つまり、間取りや雰囲気によって夫の行動が決まり、妻の精神的なストレスを生む。これが「住まいがストレスの原因」という3つ目の理由です。

3.まとめ:ストレスは家のつくり方・住まい方で減らせる

この記事のポイントをまとめました。

○「住まいがストレスの根本原因」という理由は以下の3つ。
・ストレスの要因はすべて「活動する場所」にある
・精神的な要因以外は、建築基準法で規制されている
・価値観と異なる間取りや雰囲気が、生活精神的ストレスを生む

一番厄介なのは精神的ストレッサーです。人によって、何が精神的な苦痛になるかが異なり、その予防・対処の方法もまちまちです。
しかしながら、心理学やストレス専門家のアドバイスを家づくりに応用すれば、ストレスを減らすことが可能になります。

もう一度、言います。住まいがストレスの根本原因です。原因がわかっているのだから、ストレス対策は確実にできます。あなたが欲しいと思えば、『ストレスを減らす家』を手に入れることができます。



4.「夫婦の会話が消えた?」でのアドバイス

私がしたアドバイスは、「ご主人の領域を、リビングまで広げられるといいですね」、「なぜなら、先ずは顔を合わせやすく、声を掛けやすい環境にしたいからです」、「ご主人のテリトリーに、奥様が、自然に取り込まれていくのが、ベストな方法です!」、「これって、可能ですか?」でした。



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