
「住宅ローンは大変だし、給料アップも期待できない。将来が不安でも、家を建てたい。家づくりの成功条件を知りたい!」こんな疑問に答えます。本記事では、人口減少による景気後退や年金問題など、将来不安が増幅するなか、家づくり成功の3条件について、詳しく解説します。
本記事のテーマ
・将来不安への対策!家づくり成功の3条件
・家を建てた場合のリスクと対策の方法が分かり、将来への不安や心配が大幅に減ります
本記事の内容
・将来不安に対する対処法の原則
・不安要素は、家族の将来年表でわかる
・不安要素を克服する家づくり成功の3条件
・まとめ
なお、この記事を書いている私は、一級建築士歴40年、コンサルタント歴20年、2015年から住宅雑誌「月刊住宅ジャーナル」に、コラムを連載中です。
バブル崩壊後のリストラや倒産による住宅ローン悲劇をたくさん見てきました。マイホームに縛られる人生は、本当に御免ですね。ファシリティマネジメントの視点で、丁寧に解説しますね。
目次
将来不安への対処法

将来への不安が起こるのは、常に、短期的に考えることが習慣になっているからです。
判然として、正体がわからないものを恐れる、心配するのは当たり前ですね。
不安を持つことは将来の希望を見つける原動力になると思うと、元気になりませんか。
では、本題です。不安対策の手順は以下の3つです。
1ステップ:不安要素を書き出して、明確にすること
2ステップ:不安要素に時系列や優先順位をつけて、重要度別に並び替えること
3ステップ:不安要素に対して具体的な対策をつくること。なかには、対策ができないものがあります。その場合は、起こったときに考えるなど、楽観主義になりましょう。
不安要素は家族の将来ひ年表でわかる
前項の1と2のステップを同時にできる方法があります。
家の寿命は約60年。それに合わせた「家族の将来年表」を作り、「未来の年表・可合雅司著」と並べることで、不安要素が見えてきますよ。下表は、ある家族の将来年表の事例です。

不安要素は住宅ローンとの関係です。子供たちが同時に大学生になる時期、親の介護が必要となる時期、65歳定年前後の時期がローン返済と重なりますね。
確かにそうですが、でも、一番の不安要素は、「家族関係がうまく育ち、維持できるのか」だったのではありませんか?
元々、家族が幸せに暮らすために家を建てるのですから、「家よりも家族のためにお金を使う」のは、当り前のことですね。
不安要素を克服する家づくり成功の3条件

家を建てた場合の不安要素を書き出すと、様々な不安要素が、ライフステージごとにあがってきます。
これらの不安要素をファシリティマネジメント(施設管理手法)の視点で、まとめると、以下のようになります。
将来不安を対処した家づくりの条件は、「住宅費用が家計を圧迫しないこと」、「日々の幸せを実感できること」、「使われないスペースを作らないこと」の3つです。
条件①:住宅費が家計を圧迫しない家づくり
ローン返済費、水道光熱費、修繕費、税金・保険料など固定した住宅費が、家計を圧迫しないようにすることです。なぜなら、収入が減ったとき、住宅費より優先したい子供の教育費、生きがい費などに使えなくなるからです。
お金の使い方には、その人の生き方があらわれます。自分らしい生き方ができないと、マイホームに縛られていると感じます。
対策は、家計の支出項目に優先順位をつけること。子どもの大学進学や夫の転勤、老いた両親の介護などが重なるライフステージで、しっかりと検討しましょう。
また、急激な景気悪化が予想される場合には、20年で返済する方法も有効ですね。
条件②:日々の幸せを実感できる家づくり
幸せを感じるときは、生活行動が自分の価値観にピタッとあったときです。そして、生活行動は、住まいの間取りや雰囲気によって大きく制限されます。
対策のポイントは、人によって幸せを感じる要素が異なり、その対策も同じではありません。
不安や不満のストレスは、働く状況やライフステージの変化で違いますが、日々の幸せ感は、大きく変わることはありません。なぜなら、幸せ感は住む人の性格や価値観で決まることが多いからです。
夫婦それぞれの性格や価値観を知ることで、幸せ感の違いがわかります。その違いがわかれば、間取りや雰囲気をその人に合わせることができます。
これからは、「幸せを実感する家」が欲しい家となります。だから、画一的な間取りの家を提案されたら、「この家に住むと、どこで、幸せを実感できますか?」「それはなぜですか?」と訊いてみてください。
条件③:使わないスペースは作らない家づくり
子供が巣立った後、数十年も、物置になっている2階の子供部屋を見るたびに、「もっと、小さな家にすればよかった。」と、つぶやく人は少なくありません。なぜなら、使われない部屋のために、大きな投資をしてしまったと後悔しているからです。
これからの家づくりは、60年間、使われないスペースは一つも作らないという信念が必要ですね。
標準的な大きさの家を建てるなら、子供部屋や応接室を貸せる、SOHOに利用できるようにしておくことです。
一方、最小限の家にして、貸しやすく、売りやすくすることも有効な方法です。小さな家で、近くの都市施設を利用できて、交通が便利な場所なら理想的です。なぜなら、一人暮らしや二人暮らしの需要が、これから大幅に増えるからです。
これからは「所有するより借りる」時代。ひょっとしたら、家族団らんまでも、家族体験ツアーで代用する時代になるかもしれませんね。
まとめ:先行き不安の時代はリスク対策が家づくりの成功条件

この記事のまとめを、箇条書きにしました。
〇将来不安の対処法
○家族の将来年表を作ると、将来の不安要素がわかる
○将来不安への対策「家づくり成功の条件」は以下の3つ
・家計を圧迫しない
・日々の幸せを実感できる
・使われないスペースは作らない
本来は家族4人暮らし、夫婦二人暮らし、一人暮らしに合わせて、家を変えていくのがベストですね。しかしながら、経済的にも、法律的にも、それは現実的ではありません。なぜなら、ほとんどの人が、「終の棲家」として家を建てているからです。
これからの60年は、少子高齢化による景気後退が予想される時代。家づくりの成功条件とは、リスク対策を最優先にすることです。
本記事が、リスク対策を自ら考え、自分たちらしい暮らしに合わせた家づくりに、役に立てば、本当にうれしいですね。