
ライススタイルの役割とは生活の励みになって達成感や充実感をもたらすことです。これが期待できないライフスタイルを選んでしまうと、生活も家づくりもうまくいきません。今回は、企画住宅の落とし穴:ライフスタイルに潜むリスクと対策について説明します。この記事があなたたち夫婦に合うライフスタイルを見つけるきっかけになれば幸いです。
目次
理想の家が見つからない
家づくりを始めたものの、理想の住宅が見つからず困っています。モデルハウス見学や住宅情報誌、SNSで情報収集をしても、「これだ!」という家に出会えません。さらに、モデルハウスのスタッフに「どんな家を建てたいですか?」と聞かれても、具体的なイメージが浮かばないまま、夫婦間でも意見が異なることが多いです。
住宅業界が薦める解決方法とは
理想の住宅を見つけるためには、まず自分に合ったライフスタイルを明確にすることが重要です。理想のライフスタイルがわかれば、部屋数や間取り、インテリアなど、家づくりの具体的な要素が自然と決まり、理想の家のイメージが具体化します。住宅業界は、理想のライフスタイルを見つける方法として、さまざまな企画住宅を見ることが効果的だと主張します。
ライフスタイルの参考になる企画住宅
企画住宅とは、ライフスタイルに合わせて間取りや仕様、設備、価格などがあらかじめ決まっている注文住宅の一種です。このプランをベースに、顧客の好みやライフスタイルに合わせてカスタマイズすることができます。下の表は、企画住宅の現状を整理したものです。

現在の企画住宅には、特定のワークスタイルに特化したものから複合的なものまで、さまざまなタイプがあります。ここでは、ワークライフバランスに対応した複合型企画住宅をご紹介します。
在宅ワークが増える中、仕事とプライベートを両立できる設計が特徴です。専用のオフィススペース、気分転換できるリビングや趣味の部屋を設け、効率的な家事動線やプロのインテリアデザインで、仕事と休息のバランスを取ります。加えて、ウィルスや自然災害から家族を守るシェルターやスマートハウス機能も備えています。
どんなライフスタイルの企画住宅に興味がありますか?その企画住宅を参考にして、あなたの家族に合ったライフスタイルを描くことができますか?
企画住宅のライフスタイルに注意!
企画住宅は、理想のライフスタイルを実現するための多くのヒントが詰まっています。しかし、取り扱い方を誤ると、期待とは違う結果になることもあります。注意すべきポイントは以下の3つです。

漠然としたライフスタイルは使えない!
企画住宅におけるライフスタイルの提案は、特定のテーマを示すに過ぎないため、具体的な生活行為にまで落とし込むことが必要です。そうしないと、理想とするライフスタイルを現実的な目標として捉えることが難しくなります。
例えば、「ワークライフバランスを重視したライフスタイル」であれば、「人と人をつなぐ仕事の楽しさを子供に伝えるライフスタイル」などに修正することです。
そのため、事前に現在の生活の中で、幸せや充実感、またはストレスを感じる行為について調査することが重要です。これにより、提案するライフスタイルが実際の生活にどう影響を与えるかを理解し、実現可能な形で目指すべきライフスタイルを設定することができます。
過度に、流行のライフスタイルを追わない!
流行のライフスタイルやデザインを追いかけると、時代の変化に対応できなくなることがあります。ライフスタイルを選ぶときは、自分や家族にとって長い間、心の支えや励みになるかどうかを基準にしましょう。
ライフスタイルより先に、企画住宅を選ばない!
企画住宅は、さまざまなライフスタイルに対応できる魅力的な商品です。しかし、その魅力に引き寄せられ、ライフスタイルよりも住宅そのものに注目しがちです。その結果、予算を超える過剰設計になってしまうことも少なくありません。
企画住宅は、間取りや仕様、価格があらかじめ決まっているため、基本的な変更ができません。設計を止めようとすると清算金を請求されます。その結果、後戻りができず、理想のライフスタイルとはかけ離れてしまうことがあります。
そのため、まずは「こんな暮らしをしたい」というライフスタイルを明確にし、住宅はその実現手段の一つとして考えることが重要です。企画住宅を選ぶことが目的にならないよう、ライフスタイルをしっかりと意識しましょう。
あらためて、ライフスタイルに求められる要件とは何でしょうか。
ラフスタイルの3つの本質的な役割
ライフスタイルとは日常生活の過ごし方を指し、個人の価値観や習慣などを通じて「どのように生きるか」を表す言葉です。理想のライフスタイルの本質的な役割は3つです。(下図参照)

1.将来の目標達成を宣言すること
ライフスタイルの設定とは、目の前の問題に対処することだけでなく、将来の目標達成に向けて新たな課題を見つけ、その解決策を考えることです。現状を超えて未来に目を向け、解決すべき課題を設定し、その対策を練る姿勢が、より良い未来を築くために重要です。
2.短期的な生活目標となること
毎日の生活に励みを感じ、達成感や充実感、幸せを味わうためには、行動指針を明確にし、その達成度を測定可能な数値や基準で評価することが必要です。
3.長期目標とは承認欲求を満たすこと
日々の生活や行動を充実させるために、短期的な目標(日、週、月、年)を長期的な目的の実現に結びつけることが重要です。家庭の維持に加え、仕事や趣味、子育においても成果を上げ、自己承認、家庭内での承認、さらには社会的な承認を得ることが、長期的な目的です。
まとめ
理想の住宅を見つけるには、自分たちのライフスタイルを明確にすることが大切です。以下のステップで、理想の暮らしを具体化し、家づくりに反映させましょう。
1.ライフスタイルの明確化
日常生活での幸せや充実感、ストレスを感じるポイントを分析し、理想のライフスタイルを具体的な目標として設定します。

2.企画住宅の活用
ライフスタイルに合った企画住宅を参考にしつつ、必要に応じてカスタマイズ。流行に流されず、自分や家族にとって長く心地よい暮らしを基準に選びます。
3.短期目標の設定(5W1H)
日、週、月、年単位で目標を設定し、家族との絆や仕事、趣味、子育てで成果を上げることを目指します。
4.長期目標の達成
短期目標を達成することで、自己承認、家庭内承認、社会的承認を得ることができ、最終的な「自己実現」に結びつきます。
5.注意点
ライフスタイルに合わない企画住宅や、過度な流行追随は避け、家づくりを「手段」として、理想のライフスタイルを実現することを目的にしましょう。
このようなライフスタイルを軸にした家づくりをすれば、長期的に満足できる理想の住宅を見つけることができるでしょう。
なお、「あなたの生活目標になるライフスタイルの見つけ方」については、改めて別の記事で紹介します。