
「自分と家族に合う家の間取りプランを知りたい!」こんな疑問に答えます。本記事では、初心者でもできる家のプランチェック方法について、丁寧に解説します。
✔本記事のテーマ
これを読むことで、専門知識がない人でもプランチェックが自分でできます。その結果、雑誌掲載住宅やモデルハウスの問題点やヒントが、簡単に見えるようになります。
✔本記事の内容
1.プランチェック能力をゲットせよ!
2.プランチェックの判定基準を知る
3.初心者でもできるプランチェックの方法
4.プランチェックの事例紹介
・事例1:標準間取りの例
・事例2:標準間取りのカスタマイズ例
・事例3:2階リビングの例
5.まとめ
なお、この記事を書いている私は、一級建築士歴40年、コンサルタント歴20年、2015年から住宅雑誌「月刊住宅ジャーナル」に、コラムを連載中です。これまでの経験を踏まえて、丁寧に解説します。
1.プランチェック能力をゲットせよ!

「土地選び」、「業者選び」、「間取り・外観・インテリア」、「建設費」、「融資先選定」など、家づくりは意思決定作業の連続です。
それも、専門知識がほとんどない素人が、限られた期限内で、すべてを自己責任で判断し、決断しなくてはいけません。そのためには、間取りの作り方はわからなくても、プランチェックをする方法は確実に知らないといけません。
さらに、プランチェックを正しく行うには、間取りの良し悪しの判断基準、つまり判定を下すための条件や指標を知っていなければなりません。
では、プランチェックの判定基準とは、何でしょうか?
2.プランチェックの判断基準を知る

施主は、実現したい生活スタイルを間取りに込めます。一方、間取りには、住む人の生活スタイルが表れます。
プランチェックの仕組みは、この二つの生活スタイル(生活観)が一致しているか、どうかを確認することです。
人との付き合い方を例にとると、何でもオープンにできる親近感を重視する人、逆にプライバシーを大切にして一定の距離を置く人がいます。
例えば、玄関の先にキッチンやダイニングがある間取りなら、親近感を大切にする人。リビングが先にある場合なら、プライパーシーを大切にする人となります。
この例では、親近感からプライバシーまでを含む「フレンドリー度」がプランチェックの判断基準となります。
3.初心者でもできるプランチェックの方法

この図は、プランチェックの判定内容を示したレーダーチャートです。
3-1.プランチェックの判定基準
判断基準に使う項目は以下の4つにしました。なぜなら、少ない項目で、初心者でも分かりやすく、簡単に数値化できるからです。
○フレンドリー度
・高数値:何でもオープンにする親近感で、にぎやかな生活を好む
・低数値:パブリックとプライバシーを明確に分ける生活を好む
○アイコンタクト度
・高数値:どの部屋からも、家族の顔が見える生活を好む
・低数値:個室と共用を明確に分けた「食寝分離」の生活を好む
○コミュニケーション度
・高数値:家族や仲間と過ごす生活を好む。共用面積の比率が高い
・低数値:一人で過ごす生活を好み、個室面積の比率が大きい
○パーソナライズ度
・高数値:個人を大切にし、自由で干渉されない生活。
・低数値:目標達成のためのルールを優先する生活を好む。特徴が少ない定番間取り
なお、この4項目の指数は1点から30点までで、1~10点が低位、11~20点が中位、21~30点が高位を表しています。
3-2.プランチェックの仕組み
○ステップ1:施主の性格・価値観分析
・項目ごとに、自分の要求度(点数)を記入する
・緑色の四角形で、レーダーチャート表示
○ステップ2:間取りプランの特徴分析
・項目ごとに、重要度(点数)を記入するに表す
・青色の四角形で、レーダーチャート表示
○ステップ3:相性判定
・緑色と青色の四角形の重なり状況を見比べる
・同類型になるほど、施主と間取りの相性は高い
4.プランチェックの事例紹介
初心者でもできるプランチェックの事例を3つ紹介します。
事例1:定番間取りA

来客と家族のゾーニングが明確に分かれ、公私分離の強い間取りになっています。何でもオープンにできる施主と間取りの相性は悪い。
事例2:定番間取りB

応接室がないこと、リビングよりもキッチンやダイニングで来客応対する間取りです。何でもオープンにできる施主と間取りの相性は悪くありません。
事例3:間取りC 2階リビング

開放的な2階で、家族や仲間と一緒に食事を作り楽しむ、ソファーダイニングの採用。1階には家族共有のワークルームがあり、一人ひとりの個性を大切にした間取りです。この間取りと、変化を好み,自由な遊び心を持つ施主との相性は抜群に良い。
5.まとめ:家のプランチェックは自分でやる!

本記事をまとめました。
○プランチェック能力を手に入れること
○正しいチェックには判定基準が必要
○素人でもできるプランチェックの方法
○プランチェックの事例紹介
・事例1:標準間取りの例
・事例2:標準間取りのカスタマイズ例
・事例3:2階リビングの例
「はじめて家を建てます!」「専門知識はありません!」という人が大多数です。
家づくりは、その初心者が連続して、大事な意思決定をしていかねばなりません。しかも、判断を間違っても、後戻りはできません。
家づくりを成功させる鉄則は、専門家が提案したプランや内容を、自分で正しく判定する「チェック能力」を持つことです。間違っても、チェック作業を業者サイドの専門家に任せてはいけません。